スペシャル

熊沢美希編

「三つ編み、編み編み?♪」

「あう……」

 

「ツインテール、ツインテール♪」

「んむう……」

 

あたしはリンゴちゃんの髪型を色々なものに変えて楽しんでいた。

もちろん、そのたびに写真を撮らせてもらっている。

 

「リンゴちゃんって元が可愛いから、どんな髪型でも似合うよね?♪」

「ほ……、褒めてもらえるのは、嬉しいですけど……」

「もう少し長かったらもっと色々できたけど、それだけがちょっと残念♪」

「はう……」

 

恥ずかしがってるリンゴちゃんは、いつもからは考えられないくらい大人しい。

 

「そ、そろそろ、解放してもらえないでしょか……」

「ダ?メ。昼休みいっぱいまで付き合ってもらう約束でしょ?」

「あうう……」

 

意気消沈してる風なリンゴちゃんは、思いもよらなかった可愛さだ。

これは……、萌えるよねっ!

 

「おダンゴ、まるまる丸めて?♪」

「うう……」

 

「ポニーテールは、子馬のシッポ?♪」

「ふええ……」

 

こうして、あたしの携帯の萌えコレクションデータは一気に充実した。

 

 

お菓子の家はまた作れるし、逆に得したかも♪

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