いつものように、ぼくは七夏ちゃんに感心させられていた。
ゆうき「七夏ちゃんって、本当に凄いよねえ」
瑠璃「ふっ、当然だ」
七夏ちゃん一の配下を自任する瑠璃ちゃんは、当然のようにうなずく。
瑠璃「七夏殿は、偉大な志と実力を兼ね備えた方だからな」
七夏「そりゃあ当然。なぜならあたしは――」
そこで、七夏ちゃんはピタッと足を止めた。
七夏「なぜならあたしは――」
ふっ、と小さく笑って、後ろ髪を軽く払い。
ザッ、と地面に土煙をあげながら両足を左右に広げ、その場に仁王立ち。
そして、ちょうど朝の太陽を指差す角度で、ビシィッ、と指を突き出した。
七夏「――近い将来、『そーりだいじん』になる女だからよ~っ!」
パチパチパチ。
ゆうき「やっぱり七夏ちゃんは凄いなあ」
瑠璃「さすがです、七夏殿」
いつもの決めポーズを取る七夏ちゃんに、ぼくと瑠璃ちゃんは惜しみない拍手を続けるのだった。