調査報告書8 イベントCG その9

ゆうき「まみるっ?」

 

ノックに対して返事のない妹を心配して、ぼくは勢い良くドアを開く。

 

ゆうき「大丈——ぶっ!?」

 

まみる部屋の中は、結構な熱がこもっていた。

うん。この暑さで、周りの目を気にする必要がなかったら、服の前ぐらい、だけたくなるっていうのは分かるけど……。

 

まみるはイヤホンをつけて、なにか音楽を聴きながらパソコンのキーボードを片手で適当に叩いている。

いかにも、ノンビリくつろぎながらパソコンを扱っている、という感じで。

なるほど。ノックは、イヤホンのせいで聞こえなかったってオチね。

 

まみる「……んにゃ?」

 

まみるが、ようやくぼくに気づいたのか、首を巡らせてきた。

 

まみる「…………」

 

そこにぼくが立っている、という事の意味が理解できないらしく、しばし目をパチクリさせるまみる。

ぼくはぼくで、状況のマズさに身体が固まってしまって、動きが取れない。

 

ゆうき「う、わあ……」

 

こっちを向くために身体を開いたせいで、ぼくから見えるまみるの素肌の面積がさらに増していた。

いやまみる、せめてブラくらいはしていてくれれば。

その大きさじゃ必要ないのかもしれないけど……、というのは、さすがにあんまりか。

とにかくノーブラのせいで、こちらからは大変な所まで見えてしまっているし。

そのくせ、下の方に覗くショーツは、妙にレースが凝った感じの大人びた下着なのはなんなんだろ。

 

まみる「ん、な……っ!?」

 

ようやく事態が把握できたらしいまみるの表情が、羞恥か憤怒か、真っ赤に染まっていった。

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