こんにちは。ワムソフトの中の人です。
といっても,いわゆる「電波の人」ではなく,その下で働いている下っぱです。
主にフローチャート画面などのシステム系の組み込みを担当しています。
前作のコンチェルトノートも担当させていただきましたが,
その時はとにかくフローチャート画面を作ることで手一杯でした。
操作系の指定は特になかったので,G○○gleマップのようにぐりっとズームできるのが良くないですかね?
と提案して作ってみたら意外と面倒で手間取ったせいではあるのですが…。
今作の黄昏のシンセミアでは,フローチャートの基本は既に完成しているので,
表示系や追加機能などの対応に力を入れることができました。
では,どこが変わったか詳しく見ていきましょう。
(フラグメント等のゲームの本来の仕様の違いは除きます)
・表示が綺麗に
ブロックと直線から構成されていた前作ですが,今作では曲線の矢印の表示に変更され,
長方形だけでなく楕円形のブロック(フラグメントで使用)が追加されています。
・シーン再生機能
先日ホームページのSTAGEにて紹介され,体験版にも組み込まれているので詳細は割愛します。
この機能は,憲yukiさんから「できるかどうか検証してもらって,うまくいきそうなら」という条件でお願いされたものです。
結果は実現できたわけですが,結構強引な組み方をしているので,少々重い&メモリ食いです。
オフにしておくとカーソルを合わせる操作が軽くなるので,不要な場合は切っておきましょう。
ちなみに,Hシーンのブロックをシーン再生すると,ちょっと面白いものが見られるかもしれません。
・キーボード操作の改善
前作では,キーボードによる操作はルートに沿った移動しかできませんでしたが,
今作では隣のラインなどへのワープができるようになりました。
まだ色々と改善の余地はありますが,次回以降の課題としたいと思います。
・シナリオブロックID表示
前作のブロックのID表示は,開発終盤で追加された機能ということもあり,
並びにあまり規則性がなく,カーソルを合わせないとIDが表示されないため,
目的のブロックを探すのが大変だったという反省がありました。
そこで今作では,探しやすいように日付とルートでゆるく規則づけされたIDを
ブロック自身に表示するようにしました。
・付箋機能
こちらも,先日ホームページのSTAGEにて紹介されましたので詳細は割愛します。
この機能は,こちらから「こんな感じのモノができるんですけど,どうですか?」と提案する形で実現されたものです。
組み込んでいくうちに,インポートやエクスポート機能もあるといいよね,と追加され,
最後の方ギリギリまで作業がずれ込んでしまい,苦労しました。
憲yukiさんが開発コラムの第二回で「お互いのやり取りを重ねてチームを作っていく」
という話をされていますが,実際にこちらの提案などを多々取り入れて,
「面白いものを作ろう」という姿勢がお分かりいただけるのではないかと思います。
シナリオの桐月さんにも事あるごとに「ワムソフトさんの本気」と持ち上げていただいて
大変ありがたく思うとともに,非常にやり甲斐のある仕事だと感じています。
ただ,あまりやりすぎると自らの首を絞めることになるので,
上(電波の人)からはホドホドにしろと言われてますけどねw
それでは「黄昏のシンセミア」をお楽しみください。
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