【はるか】
「あっ、くぅっ、うぅぅぅんっ! はっ、んはぁっ、あっ!」
【葵】
「ちょっ、んっ、はっ、はるかさんっ……! いくらなんでも、そんな大きな声を出したらっ……!」
自分も叫んだ事は棚にあげ、さすがに不安を思い出し、文乃さんへと視線を向ける。
【文乃】
「……ん……、すぅ……」
文乃さんは寝息を立てながら、船を漕ぐように首を縦に動かしている。
その様子を見る限り、目を覚ましそうな気配はなかった。