フローラ「大丈夫。わたし、緊張をほぐす方法を知ってるの。お姉さんに任せて?」
な、何をですか!? お、お姉さんに任せるって、一体何を任せるんですか!?
フローラ「そのままじっとしていてね」
フローラさんの手が、ゆっくりと俺の股間めがけて伸びていく。
その手の動きに、思わずアレがピクッと反応した。
マモル「え、あ、あの……」
フローラ「ふふ、今、楽にしてあげるからね?」
突然、どこからともなく飛んできた物体が、彼女の頭に命中した。
フローラ「いったあ〜い」
フローラさんが頭を抱えてしゃがみ込んだ。
同時に、飛んできたものがポトリと床に落ちる。
フローラ「あ〜、ぺんぎんさんだ〜」
それは、変な顔をした大きなペンギンのぬいぐるみだった。
マリア「『ぺんぎんさんだ〜』じゃないでしょ!」
フローラ「もう、マリアちゃん、何をするの?」
マリア「それはこっちのセリフよ! フローラ姉! そいつに何しようとしたの!」
フローラ「え? 何って……。苦しいときはベルトを緩めると良いんでしょう?」
マリア「食べ過ぎの時の話でしょ、それ!」
マモル「え、まさかそれって、この家でやるんじゃなくて……」
フローラ「マモルくんの学園に一緒に行くの」
マモル「えええええええええええ!?」
このお姫さまたちが俺の学園に……!? 一緒に学園生活を送る……!?
フローラ「こちらの学園には不慣れだから、マモルくん、宜しくお願いします」
マモル「ま、マジっすか?」
フローラ「ま・じ。うふふ」
マモル「ナイスアイデア!」
俺は親指をビシィ!っと立ててマリアにウインク。
フローラ「はうっ! マモルくうう〜ん」
マリア「でしょ?」
フローラ「でもわたし、そんな、先生なんて……」
マリア「大丈夫よ。いつも保健体育の点が満点だったフローラ姉なら余裕よ」
フローラ「うう〜」
保健が満点ってなんかエロいな。
マリア「ほら、先生っぽい事、なんか言ってごらんなさいよ」
フローラ「そんな……えっと……」
マモル「頑張れ、フローラさん!」
フローラ「お、お注射しちゃうぞ?」
マモル「ばっちりっすフローラさん!!」
フローラ「ひううっ」