STORY

「私が創りたい舞台はね──── 世界でたったひとつの恋物語、だよ」

両親の影響で、子どもの頃から女装コスプレをさせられていた舞庭明人。 おかげで明人は女装もコスプレも衣装作りも大嫌いになっていた。 けれども、志望校の下見として夕栄(ゆうえい)学院のオープンスクールに参加した際、 明人は演劇部の舞台を前にして心を奪われる。主役を演じていた彼女を着飾ってみたいと、 初めて自分から衣装作りに乗り出した。 翌年の春。 夕栄学院に入学した明人は、捜していた彼女──雨ヶ谷爽乃のために演劇部に入ろうとするのだが、 演劇部は部員不足からすでに廃部となっていた。 明人は爽乃にまた舞台に立ってもらうため、演劇部を復活させようと奔走する。 演劇は素人ばかりの仲間を集め、どうにか再発足した夕栄学院演劇部。 明人たちは唯一の演劇経験者である爽乃の指導のもとに、 まずは学園祭の舞台を目指すことになるのだが────