エレナ「どこ、見てるの」
マモル「え? あ、その、えとっ」
俺は恥ずかしくなって、視線を外してしまう。
というか、恥ずかしがるべきはあなたたちの方でしょうと言いたい!
エレナ「パンツ、珍しい?」
マモル「わかって言ってるんじゃないか!」
エレナ「仕方ない。平民はパンツを穿かないから、王家の穿いてるパンツに
目を奪われるのは仕方ない」
マモル「は? 何を言って……」
エレナ「でも、ヨコシマな目で見てはダメ。不敬罪で死刑」
エレナ「どうだった?」
マモル「え?」
エレナ「私のあそこ」
マモル「ブッ!!」
マモル「ななな、なにを言って……」
エレナ「うろたえてる」
マモル「そりゃ、うう、うろたえるよ!」
エレナ「童貞」
マモル「ガーン……」
マモル「しくしく、すみませんね童貞で。ええそうですよ俺は童貞ですよ。
女の子とまともにつきあったこともありませんよしくしく」
エレナ「手ほどきしてあげようか?」
マモル「えええ!?」
エレナ「冗談」
マモル「ぐあっ」
エレナ「一国の王女は、そんな不埒はしない」
エレナ「んにゅっ」
マモル「ん?」
エレナ「んにゅっ」
マモル「エレナ、なにそれ」
マリア「ああ、この子、くしゃみしそうになるとこうなるのよ」
フローラ「『はっ、はっ、はくしょーいっ』の『はっ』のところね」
マモル「詳しい説明ありがとうございます」
マモル「つーか、『はくしょーいっ』って言わないでください。お姫さまなんだから」
フローラ「あ、あら」
エレナ「んにゅっ」
マモル「それにしても、変わった前振りだな」