リレット「あなたは、小日向マモルさんですよね?」
マモル「そ、そうだけど……。何故俺の名を?」
リレット「話せば長くなりますが、聞きますか?」
マモル「えっと……」
マリア「リレット! 人がこれ以上集まってこないうちに早く拉致りなさい」
リレット「イエッサ!」
マモル「え? え? 拉致? どゆこと?」
リレット「私たちと一緒に来て頂きます。拒否権はありません」
リレット「はいな! リレットにおまかせっ!」
リレット「PUPI、リペアユニット作動。マモルさんの家を修復するです!」
マリア「ついでに、わたしたちの宇宙船もね」
PUPI「了解」
ゴゴゴゴゴ……
地下から小さく地響きが来る。
マモル「わー……」
超高速でビデオを早回ししているみたいに、光に包まれながら
もの凄い勢いで壁が作られていく。
マモル「すげえ……さすが宇宙のテクノロジー……光ってるよ……」
すぐに家のようなシルエットが浮かんだ。光っていて見えないけど。
それがどんどん膨らんでいき……。
マモル「って、膨らんでるよ!? おいおい!」
リレット「あっれー? もしかして私、やっちゃったー?」
マモル「やっちゃったって、お前……なっ!」
リレット「あ、どうして逃げるんです?」
マモル「どうしてって! さっき俺の体を調べる為に、
刀を振り回して追い掛けてきたじゃないか!」
リレット「ふにゃん♪」
マモル「可愛く言ってもダメ!」
リレット「ワターシ、コノ国の言葉、よくわがんねんだなこれが」
マモル「わかってんじゃん! 普通に話してたじゃん!」
リレット「良く見破ったな、小日向マモル!」
マモル「誰だってわかるわ!」
リレット「ばかな!」
マモル「馬鹿はお前だ!」
リレット「はうっ! どうしてばれたんだろ?
リレット、馬鹿なんですぅ〜!! ふえ〜ん、しくしくぅ〜」