レイン「久しぶりだねぇ、シルバー」
シルバー「クッ……レイン……か」
マモル「何が……? 一体何が起きたって言うんだ?
エレナが、全然別人みたいになっちゃったぞ!?」
レイン「ふふ、ボーヤ。あたしはエレナじゃないさ」
マモル「ボーヤ!?」
レイン「あたしはレイン……10年前、そこのシルバーによってエレナの中に
封印された最凶最悪の悪魔さ」
レイン「今聖玉はボーヤの中に確実にある」
マモル「でも、俺はそんなの何も……」
レイン「もともと聖玉は形を持たないのさ。
だから、精神体側にもぐり込んでいるんだろう」
リレット「それなら確かに、映像は見れません……」
マモル「お前、本当に取り出す方法を知ってるのか?」
レイン「知っているさ」
レイン「こんな風に事故で別の人間に入っちまって休止状態の聖玉は、
起こして飛び出させればいいのさ」
マモル「どうやって?」
レイン「エス」
マモル「えす?」
レイン「イー」
マモル「いー??」
レイン「エーーーーックス!!」
マモル「え……まさか……」
レイン「ボーヤと姫が体を合わせて互いの気持ちを同調させる……
つまり生殖行為を行えば良いのさ」
レイン「伝説の悪魔に勝てるか?」
シルバー「私は既に一回勝っている」
レイン「フン、あの時はお前が高僧だとは気づかなかったからな」
レイン「まぁ、楽しみにしているぞ。アハハハハ……」
レイン「ぐっ……!」
急にレインの顔が苦痛にゆがんだ。
レイン「エレナの力もなかなか強いな。あたしを押し戻そうとしている」
レイン「まぁいいさ。おいボーヤ」
結局ボーヤか。
レイン「聖玉はあたしが必ず奪うからね。覚悟しておきな」
レイン「あはははは……へっちゅぷい!」
ぼんっ
マモル「あ、レインから変わるときもくしゃみなんだ」
マモル「つーか、なんつー可愛いくしゃみだよ」